「会議で自分の意見が上手く伝わらない…」
「営業でお客さんから契約いただけない…」
「奥さんとの会話が上手く噛み合わない…」
仕事や家庭などあらゆる場面で、このように「自分の考えが上手く伝わらない…」と感じることはありませんか?
誤解や勘違いでトラブルに発展することもありますよね…
私も上手く話せない、考えが伝わらないことに悩んだ時期がありました。
「まず、結論から話す。」など話し方の本も読んで、知識はつきましたがなかなか上達しませんでした。
自分の考えが相手にちゃんと伝わる。尚且つ、”頭がいい”と思われる
これができると、
- 誤解や勘違いなどコミュニケーションミスが減ることでストレス軽減、時間ロスの短縮になる
- ”頭がいい”と思われるので、モテるし出世しやすくなる
その方法が書かれているのが、今回紹介する「頭のいい人が話す前に考えていること」です。
本書には、巻頭に切り離せるシートが付いていて読んだ後に、内容のまとめを見返せることができます。
読んで終わりじゃなく、行動に移しやすいというのもオススメのポイントです。
この本では、
話す前に考えることを改善することで、話し方も改善すると説いています。
しかも、方法を知るだけでなく、実践するところまで考えられています。
- 頭のいい人が話す前に考えていることの基本情報
- 頭のいい人が話す前に考えていることの要約
- 頭がよくない私(ただひら)と頭のいい人が話す前に考えていることの違い
デート中に、「この青の服と、白の服、どっちがいいと思う?」と聞かれたらどう答えますか?
この答えが知りたい方はぜひ本書を読んでみてください‼︎
「頭のいい人が話す前に考えていること」の概要
基本情報
タイトル | 頭のいい人が話す前に考えていること |
著者 | 安達裕哉 |
価格 | 1,650円(税込) |
出版社 | ダイヤモンド社 |
ページ数 | 336ページ |
出版年月日 | 2023年4月18日 |
著者情報
著者の安達裕哉さんは、もともと「どう話そう…」と悩むくらいの口ベタな人だったそうです。
新卒でコンサルティング会社に入社されて、8ヶ月。クラインアントから、
「安達さん、大丈夫?」
とコンサルタント失格の烙印を押されてしまった経験から、信頼を得るにはどうすれば良いのか?を徹底的に考えられます。
名だたる大企業から少人数の企業まで全国3,000社以上の企業とお仕事をされた22年のコンサル経験から、頭のいい人になるためのプログラムを開発されました。
現在は独立されて、ティネクト株式会社の代表取締役を務められております。
ティネクト株式会社代表取締役。1975年生まれ。筑波大学大学院環境科学研究科修了後、理系研究職の道を諦め、給料が少し高いという理由でデロイト トーマツ コンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社。品質マネジメント、人事などの分野でコンサルティングに従事し、その後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサルティング部門の立ち上げに参画。大阪支社長、東京支社長を歴任したのちに独立。現在はマーケティング会社「ティネクト株式会社」の経営者として、コンサルティング、webメディアの運営支援、記事執筆などを行う。また、個人ブログとして始めあた「Books&Apps」が”本質的でためになる”と話題になり、今では累計1億2000万PVを誇る知る人ぞ知るビジネスメディアに。
頭のいい人の考えていることを知るためでなく、頭のいい人の考え方をすることをコンセプトにされて内容が構成されています。
ココをまず押さえる「7つの黄金法則」
「頭のいい人が話す前に考えていること」は大きく2つのパートで構成されています。
土台となるパートです。法則として書かれているので「なんで?」と疑問に思うのではなく素直にそういうもんだ、と受け入れましょう。
「売上の8割は全顧客の2割が生み出している」といったパレートの法則のように、そういうもんだとまずは理解することです。
思考の型(=フォーム)のパートです。このフォーム身につけることで考え方が改善され、ひいては話し方もちゃんと伝わるようになります。
7つの黄金法則とは?
科学的に「怒っているとき」は頭が悪くなる
頭のよさの本質はテストの点数(=学校的知性)ではなく社会的知性である
社会的知性=他者の思考を読み、他者の信頼を得て、他者を動かす能力のこと
「信頼」が生まれる瞬間=”ちゃんと考えてくれてるな”
頭のいい人は論破しない、相手を変えようとするのではなく課題を解決しようとする
テクニックに溺れて、考えることが抜けてしまう落とし穴にハマる
知識の披露だと話は聞かれないし嫌われる。相手のためになるかを意識して、知識を切り取って話すと知性になる。
自信を持つこと、結果を出すことで他者からの承認欲求を満たす必要を無くす。
考え方の型「5つの思考法」
5つの思考法の全体像
- ①自分の意見と真逆の意見も調べる②統計データを調べる
- 言葉の意味の違いに敏感になる
- 「なんでそうなったのか?」成り立ちを調べる
- 自分がしたい話でなく、相手の聞きたい話からすると聞いてくれる
- 感想=主観的な事実、意見=感想+事実
- 人が話しているときに、自分が話すことを考えていたら”ちゃんと”聞いていない
- アドバイスするということは、自分の意見を述べるのではなく、相手の意見を整理してあげる
- Googleや米国政府は活用している構造化面接の5種類の質問を応用する
- 何がわかっていないのかを明確にしてから質問をする
- 言語化することで再現性ができる
- インプット(本など)した内容をメモする(再定義)のは、アウトプットの素振りになる
頭がよくない私と頭のいい人が話す前に考えていることの違い
「頭がいい人が話す前に考えていること」を読んで、特に自分が普段考えいていることと大きく違うなと気づいた点を3つ紹介します。
黄金法則その⑤伝わらないのは、話し方ではなく考えが足りないせい
話し方や伝え方を改善しようとしていた私は、そもそもの部分が間違っていました。
考えが足りない=整理ができていない、から伝わらないんだなと気付きました。
たとえば、芸人さんがされるすべらない話を私が一言一句同じように話しても面白くないです。
なぜなら、「ここで話を振っておいて、ここで落とす。」といった整理ができていないからです。
まず、すべきは伝え方の工夫よりも考えを整理することです。
傾聴の思考法:他人が話しているときに、自分が話すことを考えていないか
他人が話しているときに自分が話すことを考えていたら、それはちゃんと話を聞いていないという証拠です。
仕事でお客さんや同僚と話す時や家族と話す時など、ほとんどが当てはまるのでドキッとしました。
相手の話をちゃんと聞けていないから、相手が話して欲しい、聞いてほしいことを話せていない。すなわち伝わらない、と気付きました。
伝わる話し方は、まず相手の話をちゃんと聞くことが重要です。
言語化の思考法:再定義せよ「〇〇とはつまり〜〜」
本で読んだ内容をそのまま覚えるのではなく、「〇〇とはつまり〜〜」と自分の言葉で再定義することが伝わる話をする上でとても重要です。
なぜなら、自分の言葉で再定義することで
- 内容の理解が深まる
- 記憶に定着しやすい
- アウトプットの練習になる
全て「考える」という要素が含まれていますね。
何かインプットした時は、「〇〇とはつまり〜〜」と自分の言葉で再定義するクセをつけるのはおすすめです。
まとめ:思考法を変えると頭も良くなる、話も伝わる
今回の記事では、「頭のいい人が話す前に考えていること」を紹介しました。
「うまく話が伝わらない…」と悩んでいる方にはおすすの1冊です。
話し方を変えるのではなく、思考法を変えることで改善できるかもしれません。
本書は、その思考法を知るのでなく実践するところまで想定して書かれています。
内容に興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてください。
他にもおすすめ書籍の紹介をしています。
こちらもぜひ読んでみてください。
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