「なんで自分ばっかり、こんな目に遭うんだ…」
誰しもこう思うことはありますよね。
次に思うのは、
「自分はツイてない。」
あるいは、
「努力なんか報われない。」
でしょうか。
そんな方におすすめしたい本があります。
もしかしたら、人生が好転するきっかけになる本になります。
私も、いつも「なんで自分ばっかり…」と思っていた一人でした。
運は<いい>か<悪い>で表現するものじゃないんですよ。<使う><貯める>で表現するものなんです。
運転者 ポイントカード
この本を読んで、そもそも運の捉え方が間違っていたんだなと理解できました。
理解できると、またやってみようか、頑張ってみようかとなって少しずつ好転していきました。
小説なので読みやすく、読むのが早い人だと1時間あれば読めます。
この記事では、本の概要と私が心に響いた言葉を紹介します。
興味を持たれた方は、ぜひ「運転者」読んでみてみください。
「運転者」の概要
基本情報
タイトル | 運転者 未来を変える過去からの使者 |
著者 | 喜多川 泰 |
価格 | 1,650円(税込) |
出版社 | 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン |
ページ数 | 240ページ |
出版年月日 | 2019年3月30日 |
著者情報
著者の喜多川泰さんは、もともと塾の先生をされていた人です。
教育者として1998年に横浜に学習塾を立ち上げ独立。
その時に、毎回の授業の前に学生のモチベーションを上げるために人生教訓を教えていたら、学生から本にしてはどうか?と言われたのがきっかけとなり、2005年に「賢者の書」で作家デビューをされます。
元塾の先生だけあって、すごくわかりやすい且つ読みやすい文章です。
多くの書籍を執筆されているだけでなく、全国の企業や学校で講演もされていらっしゃいます。
また、「人生を変えるたくさんの出会いを作る」ためにオフィシャルサイトも立ち上げられています。
1970年生まれ。愛媛出身。2005年『賢者の書』(ディスカヴァー)にてデビュー。『君と会えたから…』『手紙屋』『上京物語』『株式会社タイムカプセル社』(以上すベてディスカヴァー)など続々とベストセラーを発表する。2013年には、『「また必ず会おう」と誰もが言った。』(サンマーク出版)が映画化され、全国一斉ロードショー。他にも『書斎の鍵』(現代書林)、『ソバニイルヨ』(幻冬舎)など、意欲的に作品を発表。その活躍は国内にとどまらず、中国、韓国、台湾、ベトナムなどでも人気を博す。
物語を読む満足感と、スッキリして動き出したくなる自己啓発の要素を併せ持つ独特の世界観が喜多川さんの作品にはあります。
主人公はフルコミッションで保険の営業をしている30代の男性。海外旅行を楽しみにしている妻と不登校ぎみの中学生の娘と暮らしている。そんなある日、大口先から急に契約を解約すると連絡が入る。この解約を皮切りに夫婦や娘、母親や実家のことなど考えないといけないこと、対処しないといけないことが出てきて思わず、「…なんで俺ばっかりこんな目に遭うんだよ」とこぼす。その時、一台のタクシーが主人公の前に停まった。それは人の運を変えるのが仕事の運転手がいるタクシーだった。主人公は人生の転機となる場所に連れて行かれながら、「運」の本質について学んでいく。
「運」に対する考えが変わった一節
私が運転者を読んで「運」に対しての捉え方が変わったシーンと感じたことを紹介します。
運が劇的に変わるとき、そんな場、というのが人生にはあるんですよ。それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。そのアンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです。
運転者 ポイントカード
運が良いから上機嫌でいられるんじゃなくて、上機嫌でいるから運がいい。
と言うことを理解した場面です。
運が良い人を見ては「自分は運がないから…」と思っていましたが正しくは、
【上機嫌でいないから運をキャッチできていない】です。
上機嫌でいることが運を引き寄せる方法です。
運は後払いです。何もしてないのにいいことが起こったりしないんです。ポイントを貯めてないのに何かもらえますか?誰もそんなこと、期待しないでしょ。でも、運となると、貯めてない人ほど期待するんですよね
運転者 ポイントカード
運は何もしてないのに起こるものではなく、何かをした結果に起こることなのです。
どこか運というのは生まれ持ったもの、どちらかと言うと才能のようなものと思っていました。
普段の素行がいい人たちと悪い人たちの宝くじに当たる確率は大きく違うのかもしれません。
運は期待するものでも持って生まれたものでもない、自分の行動の結果として起こるものです。
運は<いい>か<悪い>で表現するものじゃないんですよ。<使う><貯める>で表現するものなんです。
運転者 ポイントカード
運に対する正しい表現をすることで、行動が変わるなと思いました。
<いい><悪い>だと自分の影響の外、どうすることもできないことと思ってしまいます。
一方、<使う><貯める>だと自分の影響の中、使うか貯めるかは自分次第と認識できます。
損得じゃなく『興味を持つ』だろ
運転者 幸せの種
普段から物事を損得で考える人は、ポイントを貯めてないのに運を期待する人です。
そうならないためには、行動する基準を変える必要があります。
その基準が「興味」。
面白そう、楽しそうという感情を基準にすることで変わっていきます。
上機嫌でいるというのは、楽しいことを期待するのではなく、起こることを楽しむと決めるということなのかもな
運転者 TAXI
私にとっては目から鱗の一節でした。
「上機嫌でいる」と言うのは受け身ではなく主体的に行動することです。
すなわち、楽しいことが起こるのを待つのではなく、起こることを楽しむと言うこと。
これが運に気付ける人とそうでない人の大きな違いなんだな、と理解できました。
してあげたことと、してもらったことの差が<運>
運転者 すべての努力は報われるか
この考えを持っていると「何かをしてあげたけど、何もしてくれなかった」と思うことがなくなります。
その分、運を<貯めた>と思えるので、すごく前向きに考えられます。
夫婦関係や職場の人間関係において、この考えを持つことで多くの悩みを解消できるはずです。
自分の人生にとって何がプラスで何がマイナスかなんて、それが起こっているときには誰にもわかりませんよ。どんなことが起こっても、起こったことを自分の人生において必要な経験に変えていくというのが<生きる>ってことです。
運転者 実際あるけど、絶対ない
結局は自分次第と言うことです。
起きたことは変えられないけど、それを後悔にするか学びにして成長の糧にするかは自分で決められるんです。
そのことに気付くことが、本質的に<生きる>スタートラインなんだなと思います。
起こった直後は『最悪』と思っても、時間が経って考えてみると『むしろよかったんじゃないか』って思えることばかりですからね、人生なんて。
運転者 エピローグ
とても辛いネガティブな経験でも、「よかった」と思えるまでに昇華することが人生を豊かにします。
そうするためには、どんな学びや気付きがあったか?の視点でふり返るのが大事だなと思います。
バイトで指導が厳しかった先輩。嫌いだった先輩のままにするのか、当時は嫌だったが今思い返すとあの人のおかげで仕事もたくさん覚えて時給もたくさん貰えたな、とふり返る。
学生時代の部活の練習。ただただ意味もなくキツかったとするのか、すごくしんどかったけどその経験のおかげで仕事を粘り強くできてるな、とふり返る。
前者と後者のふり返りでは、起こったことは同じでも人生の豊かさにおいて大きな差がありますね。
まとめ:運の理解が深まると思考も行動も変わる
今回の記事では、「運転者」を紹介しました。
「なんで自分だけ…」と思っている時に読むおすすの1冊です。
そう思っている方は、私と同じでおそらく運に対して誤解をされているんだと思います。
この「運転者」の物語を通して、運の理解を深めると思考が変わります。
思考が変わると行動も変わってきます。
「なんで自分だけ…」と思うことはきっと少なくなるはずです。
内容に興味を持たれた方は、ぜひ読んでみてください。
他にもおすすめ書籍の紹介をしています。
こちらもぜひ読んでみてください。
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