こんにちは。TADAHIRAです。
今回は『アルケミスト 夢を旅した少年』という本を紹介します。
1988年に出版されて以降、世界38ヵ国に翻訳されています。作者はブラジル人のパウロ・コエーリョさんという方です。
この本はこんな人におすすめです。
- 新社会人(若い人)
- 転職をする/考えている人
- なんか最近、悶々としている人
- 旅行に行く人(旅のお供に)
読み返すたびに感じ方が変わるし、印象に残る文章も変わるという不思議な本です。
僕は旅行や年末年始の休み、なんか行き詰まっているなと感じた時など節目節目に読み返しています。
でも、いつも読んだ後は、
- 前向きになれる
- 毎日をより丁寧に生きようと思える
- やろう!という気になる
- 気持ちが晴れる、スッキリする
と、こんな気持ちになります。
少し立ち止まって、自分を振り返って、整理して、また進んでいこうとなります。
200ページの薄い本なので、サクッと読めるのもおすすめです。
最近ではGWの家族旅行の時に、朝早起きして読み返しました。
その時、印象に残った文章を紹介します。
みなさんの琴線に触れるフレーズ・文章があったなら、ぜひ一度読んでみてください。
ストーリー
羊飼いの少年サンチャゴがピラミッドに彼を待つ宝物が隠されているという夢を見たことから、アンダルシア(スペイン)からピラミッド(エジプト)へ旅をする。道中、いろんな人に会い、夢・人生について学んでいく。
心に残った文章・フレーズ
僕が今回、印象に残った文章、フレーズを紹介します。何か感じるものがあれば、きっと、あなたも新しい気づきや考えがクリアになる、また頑張ろうという気持ちになるはずです。
少年は父親の目の中に、自分(父親)も世界を旅したいという望みがあるのを見た。
この後に『それは何十年もの間、飲み水と食べるものと、毎晩眠るための一軒の家を確保するために深くしまいこまれていたものの、今もまだ捨てきれない望みだった。』と続きます。
自分の子供には、父親の目の中に「自分のやりたいこと・望み(夢)に挑戦している」キラキラしているものを見せてあげたいと思います。
人は人生のある時点で、自分に起こってくることをコントロールできなくなり、宿命によって人生を支配されてしまうと言うことだ。それが世界最大のうそじゃよ
おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ
サンチャゴがメルキゼデックという王様と出会った時のシーン。
大人になるにつれて、毎日をこなすことで精一杯になってコントロールしようと思うことすら忘れてしまいます。
一方、少しスピリチュアルな考えですが、何かをやろう!してみよう!と思えば、なんか身の回りで良いことが起こっていたような?と過去を振り返っても思います。ものごとの捉え方が変わるのか、見るところが変わるのかはわからないが多分、これは本当なんでしょう。
結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ
僕はまさに今まで、周りが自分をどう見るか?の基準で進学も就職も決めてきた気がします。しかも、それを自分の意志で決めてきたと勘違いしていたな、と。
果たして、他人が自分をどう思うか?を考えることにどれほどの価値や影響があるんでしょう?
【他人は自分が思っているほど、自分のことをどうも思っていない】前提で考えると他人が自分をどう思うか?を考えることはほとんど意味なく、影響もないですね。
自分が自分をどう思うか?をもっと大切にしようと思います。
自分はもっとできるとわかっているのに、わしにはそれをやる気がないからだ
これはすごく不幸せな状態だなと思います。
自分がなぜ羊の群れに戻りたいのか知っている、と彼は思った。僕は羊たちを理解しているからだ。
サンチャゴがピラミッドに行くことを諦めそうになるシーンでの一節。
何かに挑戦していて挫折しそうになる時、元の場所に戻ろうとします。それは元の場所は全部知っていて、わかっていて、落ち着くし、安心できるから。
何かに挑戦することは、未知で不安定で決して居心地は良くない。
必ず諦めかける瞬間がくる、しかも何度も来るでしょう。
その時に、挑戦を続けれるかどうか?がその後を決めるんだろうなと思います。
もし常に今に心を集中していれば、幸せになれます
サンチャゴの砂漠横断中に同行しているらくだ使いから言われたセリフ。
大人になると、今に集中するのはすごく難しいです。過去を振り返って後悔するし、将来のことも考えて不安にもなります。しかも、自分のことだけじゃなくて家族、会社のこと等たくさん考えます。
学生時代の時のような『今』『この場』が面白ければいい、という気持ちはある意味で幸福感があったな、今だったらどうやったら、ああいう状態になれるんだろう?と考えます。
『大いなる作業』をやってみるのをさけていた第一の理由は、失敗を恐れていたことだった
おまえはその後の人生をずっと、自分は運命を探求しなかった、もうそうするには遅すぎると思って、暮らすだろう
学ぶ方法は一つしかない、それは行動を通してだ。
失敗を恐れて挑戦(行動)しない→「あの時、挑戦(行動)しなかった」を背負ってずっと生きていく→行動しないことが失敗を恐れる心を大きくしていって、行動しなくなる、の悪循環ができる。
これを循環の流れを変える方法は行動すること。
心を黙らせることはできないからだ。たとえおまえが心の言うことを聞かなかった振りをしても、それはおまえの中にいつもいて、お前が人生や世界をどう考えているか、くり返し言い続けるのだ
本当にこう思います。いつしか自分の心の声を聞こうともしなくなったけど、そうなると不幸になってしまうんでしょう。
心を黙らせることはできない、心はいつも自分に言い続けているんです。
その声を意識して聞こうと思います。
傷つくのを恐れることは、実際に傷つくことよりもつらいものだ
本当は実際に傷つくことよりも、傷つくのを恐れて何もしないことを恐れないといけない。
ほとんどの人は、世界を恐ろしい場所だと思っています。そして、そう思うことによって、世界は本当に恐ろしい場所に変わってしまうのです
僕もこうなっていると思います。知らないことに対して恐怖を感じる、世界を知らないので恐いです。
少しずつ世界は素晴らしい場所と思えるように知っていきたいと思います。
おまえが自分の内にすばらしい宝物を持っていて、そのことを他の人に話したとしても、滅多に信じてもらえないものなのだよ
信じてもらえないし、中にはバカにされたりもするでしょう。けど、ここまで読んだら他人がどう思おうが関係あるかい!となってきますね。
ただ同じ夢を何回も見たからといって、砂漠を横断するほど、おれは愚かではない
大抵の人はこう考えるだろう、けど本当はどっちが愚かなのか?
なんで同じ夢を何回も見てるのに、砂漠を渡ろうとしないんだろう?とも考えられます。
少年はウリムとトミムを袋から取り出した。彼はその石をたった一度しか使わなかった。
ウリムとトミムはメルキゼデックからもらった黒と白の石。何かに迷った時に質問すると、はい(黒)/いいえ(白)で答えてくれる道具です。(コイントスのようなもの?)
サンチャゴは夢を叶える過程で、コイントスに選択を委ねることはほぼしなかった。
全部、自分が選択するということ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ストーリーの内容というよりは、本の中の印象に残った、考えさせられる文章を紹介してきました。
今回は上記の文章・フレーズでしたが、他にも気づきや刺激をくれる文章がたくさんあります。
個人的には、年齢を重ねたからといって自分のことがよくわかるてことはないんだなと思っています。
意識して、自分のことを知らないとやりたいことすらわからず時間が過ぎていっちゃう。本当にやりたいことを見つけても、もう遅いてなる。
そうならないためにも、普段から自分のことを意識して知っていくことと行動を起こしていこうと思います。
今回の記事が参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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