2023年4月19日にキングコング西野亮廣さんがビジネス書「夢と金」を発売しました。
すごく目を惹くタイトルで即購入しました。
3年振りに西野さんが書かれた本書は発売初日に10万部を突破するという偉業を達成しました。
なんと、発売1ヶ月で20万部を突破しました。(2023/05/23時点)
西野さんの活動そのままに勢いがすごい‼︎
「夢」と「お金」は相反関係にない。僕らは「夢」だけを選ぶことはできない。「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ。
夢と金 まえがき
とグサッと刺さるまえがきから始まり、一気に引き込まれました。
今まで誰もこんなこと言ったことない。
昭和生まれの私は、親から”お金の話”をまともにされた記憶がないです。
親子間では何となくアンタッチャブルな話題と無意識に思って今まで生きてきました。
本書を読まなければ自分の子どもにもお金についての話はしなかったであろうと思います。
読んだ今は、お金の勉強をして子どもに教えることは親の愛や義務と感じています。
本書を読むと次の3つの理解が深まります。
- これからの「売る」の新常識、薄利多売からの脱却
- 「何を」売るかじゃなく、「誰が」売るかの仕組み作り
- 新しいルールを知って手段を生み出す
本書の感想と要約を紹介していきます。
「夢と金」作品情報
本の詳細
タイトル | 夢と金 |
著者 | 西野亮廣 |
価格 | 1,650円(税込) |
出版社 | 幻冬者 |
ページ数 | 320ページ |
出版年月日 | 2023年4月19日 |
著者|キングコング西野亮廣さんについて
1980年兵庫県生まれ。芸人・絵本作家。漫才コンビ「キングコング」のツッコミ。
- 2009年「Dr.インクの星空キネマ」で絵本作家デビュー
- 2010年絵本「Zip&Candy-ロボットたちのクリスマス-」
小説「グッド・コマーシャル」 - 2012年絵本「オルゴールワールド」
- 2013年エッセー「嫌われ西野、ニューヨークへ行く」
- 2016年書籍「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」
- 2017年書籍「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」
- 2018年絵本「ほんやのポンチョ」
堀江貴文さんとの共著「バカとつき合うな」
エッセー「新世界」 - 2019年絵本「チックタック 約束の時計台」
書籍「新・魔法のコンパス」 - 2020年映画「えんとつ町のプペル」
エッセー「ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある」 - 2021年絵本「みにくいマルコ~えんとつ町に咲いた花~」
- 2023年書籍「夢と金」
- 1999年梶原雄太さんとお笑いコンビ「キングコング」を結成
- 2000年「第30回NHK上方漫才コンテスト」最優秀賞受賞
- 2001年「第22回ABCお笑い新人グランプリ」最優秀新人賞
「第36回OBC上方漫才大賞」新人賞受賞
「第30回YTV上方お笑い大賞」最優秀新人賞 - 2001年「M-1グランプリ2001」決勝進出7位
「はねるのトびら」レギュラー開始 - 2007年「M-1グランプリ2007」決勝進出3位
- 2008年「M-1グランプリ2008」決勝進出8位
- 2016年アメトーーク「スゴイんだぞ!西野さん」出演
- 2022年「毎週キングコング in 日本武道館」開催
西野さんの経歴をまとめると作家としてもお笑い芸人としても、その行動量と成果に驚かされます。
「夢と金」要約と感想
本書は三部構成で書かれています。各章の要約と感想を紹介していきます。
- 第一章 富裕層の生態系
- 第二章 コミュニティー
- 第三章 NFT
第一章…興味ある。第二章…一緒に頑張ろう的な?。第三章…聞いたことあるけど知らない。
という前提でしたが、どの章も良い意味で裏切られ面白かったです。
第一章 富裕層の生態系
富裕層を知り、「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いを知れ
夢と金 第一章 富裕層の生態系
人口が減少していく日本で、ビジネスをす流なら富裕層を理解しないといけない。
富裕層はどんな思考で、どういうことにお金を出すのか。
理解するための1つの概念である「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いをわかりやすく解説されています。
また、富裕層が購入するSS席といった、いわゆるVIP(高価格帯)商品が商品の価格全体にどう影響しているのか。
この解説がとてもわかりやすい。
なんでVIP商品を作っているかもすごく納得できました。
- 悲しいことが起こらないようにお金の勉強をしようね
- 「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いを理解しよう
- 富裕層がどういう思考、想いでお金を出すかを理解しよう
第二章 コミュニティー
【機能検索】から【人検索】へ
夢と金 第二章 コミュニティー
第二章では、「自分の商品をより高くかってもらうためにはどうすればいいか?」について書かれています。
その1つの答えが”コミュニティー”
【機能検索】をするお客さんと、【人検索】をするお客さんの違いを具体例を出して説明されているのでとてもわかりやすいです。
西野さんがどういう意図でコミュニティーを運営しているかも学べる章です。
また、機能を追求していくと起こり得る状況も解説されています。
「ハイスペック」と「オーバースペック」の違いを説明できるか
夢と金 第二章 コミュニティー
勤勉で物作りが得意な日本人が陥りがちな落とし穴だなと読んでいて納得できる内容です。
第二章末にある番外編「お金のイロハ〜借金は悪いもの?」は子供でもわかるお金の基礎が書かれています。小学生の娘にぜひ読ませたいと思う内容です!
第三章 NFT
「無知の知(不知の自覚)」とはよく言ったもんで、まずは、自分が知識を持ち合わせていないことを知ることが重要だ。
夢と金 第三章 NFTというラグジュアリー商品
「エヌエフティ?何、それ、美味しいの?」
本書にも書かれていますが、NFTに対して私もそんな状態でした。
第三章ではNFTについて基礎的な知識やリスクがわかりやすく解説されています。
また、西野さんがNFTの分野で第一章の富裕層の生態系と第二章のコミュニティーの内容をどのように実践しているかが学べる内容になってます。
西野さんは「ディズニーを超える」という夢を追い続けるための手段に、NFTを活用しているんだなとこの章を読んで感銘を受けました!
「夢と金」目次一覧
第一章 富裕層の生態系
- 知識不足で命を落とすな
- 「高価格帯」にクレームを入れるバカ
- 富裕層を知り、「プレミアム」と「ラグジュアリー」の違いを知れ
- 「夢」の計算式
- 機能を売るから「高い」と感じさせてしまう
- キミの挑戦に大きな金を出してくれる人の生活を想像しろ
- 【番外編】「脱・労働集約型」と「脱・完全思考」
第二章 コミュニティー
- 「機能」がお金にならないことを受け止めろ
- 歴史的大敗から学ぶ「ハイスペック」と「オーバースペック」
- 【機能検索】から【人検索】へ
- 「正しいサービス」よりも「惚れるサービス」
- 相場を無視できる【人検索の実例】
- 求められているのは「顧客のファン化」だ
- 「応援シロ」の計算式
- 「ファン創造」の実例
- コミュニケーションはどこから生まれるのか?
- 不便がもたらしてくれるもの
- 【番外編】お金のイロハ〜借金は悪いもの?
第三章 NFT
- 海に沈んでいるお金の話
- 新しい扉の前にはいつも長い説明がある
- NFTをメッチャ簡単に説明してみる
- 絵本作家の新しい収入源
- NFTというラグジュアリー商品
- お金のような「共同幻想」
- 「デジタルババ抜き」になるNFT
- AI×NFTで活動資金を作る
- 人を助けるためのお金を集めるツール
- 時代を正しく把握しろ
「夢と金」を読む必要性
「お金」が尽きると「夢」も尽きる。これが真実だ。
夢と金 あとがき
「お金」の勉強をしてこなかった自分にはすごく刺さりました。
「お金」の知識がないと「夢」を持つこともできにくくなる。
「お金がないから…」で思考停止しちゃうからです。
親としてもこのことは子供に教えてあげたい。
自分の夢を追う、子供の夢を応援するためには必読な1冊です。
他にも書籍の紹介をしています。
こちらもぜひ読んでみてください。
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